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元気に育て 若き担ぎ手 三社祭2日目 町神輿練る

東京

2018年5月20日

担ぎ手の前を歩き、青いはんてん姿で神輿を先導する浅草寿町四丁目町会の青年会員たち=台東区で

 浅草神社(台東区)の三社祭は二日目の十九日、氏子四十四町会の町神輿(みこし)が集まり、境内を通って町に帰って行く連合渡御(とぎょ)があり、浅草の街に担ぎ手の勇ましい掛け声が響いた。子ども神輿の新調や、新事務所の完成、名称変更など、節目を迎えた町会も。新たな気持ちで今年の祭りに臨んだ面々を追った。 (中村真暁、谷岡聖史)

 今春、町会の名称に「浅草」を加えた浅草寿町三丁目東町会は、子ども神輿を新調。子どもたちは「ワッショイ、ワッショイ」と元気な声を上げた。台東区立田原小学校四年の染谷怜花さん(9つ)は「いつもより重く感じたけれど、表面がツルツルでうれしい。家の近くまでがんばって担ぐぞ」と意気込んだ。

 約七十年使った古い子ども神輿は今月、東日本大震災被災地の福島県浪江町の神社に贈った。町会の吉田実会長(69)は「寄贈した神社では震災以来、祭りが開かれていないと聞く。町の人口も減っている。役立ててもらえれば」と、福島に思いをはせた。

新しくなった浅草寿町三丁目東町会の子ども神輿を担ぐ子どもたち=台東区で

 隣の浅草寿町四丁目町会も昨夏から「浅草」を冠し、改称してから初の三社祭。青年会の五十周年でもあり、節目が重なった。

 「記念の年なので記憶に残る祭りに」と青年会長の柿崎哲也さん(41)。青年会は十八歳から六十代までの約三十五人で、担ぎ手ではなく神輿のかじ取り役を務めるなど、裏方に回る。「伝統を引き継ぐ責任がある。二、三十代を育てて、若々しい青年会にしたい」と語った。

 台東区千束の浅草千和町会は、事務所の「千和会館」が四月に落成したばかり。早速、神酒所となり、連合渡御から戻った担ぎ手たちが集まった。青年部長の大島佳人さん(43)は「町会として、心新たにできて幸せ」。副部長の小川純弘さん(31)は「担ぎ手の年齢は、ばらばらで見ず知らずの人もいるが、祭りは一体感があり面白い」とほほ笑んだ。

 昔から神輿の飾り付けや神酒所の設営などの準備は、業者に頼まず自分たちで行っているという。今年から青年部に入った高校一年の松尾琉汰(りゅうた)さん(16)は「以前は当日だけだったが、今年は準備も含めて先輩たちから教わる楽しみがある」と笑顔を見せた。

 

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