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水彩画家・中川平一さんが個展 調布の日常 描き続け50年

東京

2018年5月20日

調布駅前広場を描いた作品を説明する中川平一さん=調布市で

 調布市内の風景を描く画家・中川平一さん(79)が、同市小島町の市文化会館たづくり二階北ギャラリーで個展を開いている。調布に住み、市内の商店や公園、神社など身近な風景を描き続けて五十年。「これからも調布の魅力を伝えていきたい」と語る。二十日まで。 (鈴木貴彦)

 今回の個展では、この一、二年で描いた作品を中心に六十数点を出品。調布駅前の広場やそこに生える樹木、児童公園や神社の境内、クリーニング店や植え込みのきれいな住宅…。何げない日常の風景を鮮やかな水彩で描いている。工事中のフェンスなどもそのまま描き込む。

 中川さんは「街並みは刻々と変化していく。十年たてば懐かしい風景です」と言う。見慣れた風景のはずなのに、見た人に驚きや発見がある。「こんなにきれいな場所があったんですね、と言ってくれるのが何よりうれしい」

 一九三九年、新宿区生まれ。終戦のころに一家で調布市に引っ越して以来、市内で暮らす。東京学芸大学の美術科を卒業し、小学校の教員として市内の染地小、深大寺小などに勤務。休みのたびに市内各所に出かけ、スケッチを楽しんだという。

 調布の風景を選んだ理由は「近いから」。「時間がない中、家から出かけてすぐに帰れるし、追加のスケッチもできる。それに何より調布は自然豊かで歴史のある場所も豊富だから」と中川さん。定年退職後も変わらぬペースでスケッチを続けてきた。

 妻と二人暮らし。スケッチのサークルを主宰し、約二十人の生徒と一緒に今も市内を歩く。「後継者が育つのが楽しみです」とほほ笑んだ。

 

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