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宮崎駿監督「パクさんに感謝」 高畑勲さんお別れの会 三鷹でファンら3200人参列

東京

2018年5月16日

「お別れの会」に参列するファンら=三鷹市の三鷹の森ジブリ美術館で

 三鷹市の三鷹の森ジブリ美術館で十五日に行われたアニメ映画監督、高畑勲さん=四月に八十二歳で死去=の「お別れの会」には、映画やテレビ界などで高畑さんと交流のあった人やファンら約三千二百人が参列。日本を代表するアニメ監督の死を悼んだ。 (鈴木貴彦)

 午前十一時、草花で囲まれた高畑さんの遺影を前に、会の委員長を務めた宮崎駿監督(77)があいさつ。「パクさん(高畑さんの愛称)は九十五歳まで生きるはずだった」と悔しがり、共にアニメ制作に打ち込んだ日々を振り返りながら、涙声で「パクさん、僕らは精いっぱいあのとき生きたんだ。ありがとう」と感謝の気持ちを伝えた。

 参列した三鷹市の清原慶子市長は「昨年秋にジブリ美術館の理事会でお会いした。病気のことは全く存じ上げず、逆に『市長、体に気をつけてよ』と励まされたほど。残念です」と打ち明け、「この美術館を守り、高畑さんの思いを継いでいきたい」と語った。

 午後からは一般向けの献花が行われ、午後五時まで行列が続いた。北海道網走市から駆けつけたという主婦伊藤照子さん(60)は「『火垂(ほた)るの墓』が大好き。悲しい話だけれど、高畑作品にはいつも人の心の大切さを教えられた」と話した。武蔵野市のイラストレーター北口香菜さん(34)は「高畑さんはアニメを通じて文化や歴史などいろいろなことを伝えてくれた。本当に残念」と思いを語った。

 高畑さんは三重県伊勢市生まれ。東映動画を経て、「アルプスの少女ハイジ」などを手掛け、テレビアニメを育てた。宮崎監督らとスタジオジブリを設立し、「風の谷のナウシカ」などでプロデューサー、「平成狸合戦ぽんぽこ」「おもひでぽろぽろ」などで監督を務めた。

 

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