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南三陸の民話を復興支援演劇に 今月から荒川と昭島で上演

東京

2018年5月15日

民話が原作の演劇の稽古をする佐竹麻希さん(右から2人目)らごきげん一家のメンバー=練馬区で

 東日本大震災からの復興を支援しようと、演劇団体「ごきげん一家」が津波被害を受けた宮城県南三陸町などの民話を演劇にしている。今月から、宮城の食材などを食べながら観賞するイベント「南三陸復興応援★演劇ナイト」を開き、荒川区、昭島市で二作品を上演。八月には現地で別作品を演じる計画で、活動資金を募るクラウドファンディングを展開中だ。演劇ナイトでも募金を呼びかける。 (中村真暁)

 「歌津さきてけさい(歌津に来てください)〜」

 五月上旬、練馬区内の稽古場。南三陸町歌津地区で夏祭りなどに歌われる曲を、メンバー四人が歌い踊っていた。地区のお年寄りらが作った草履と和服姿。演劇ナイトで上演する「婚礼に行った繁造の話」の一場面。ぼんやりした男が主人公の物語だ。役者の佐竹麻希さん(40)=千葉県松戸市=が地区の民話を基に脚本を書いた。

 佐竹さんは昨年十二月、地区で演劇や農業をする支援活動に参加。復旧工事の長期化、人口流出など問題が山積し、文化や娯楽を体験する場所も乏しい状況にショックを受けた。

 数多くの感謝の言葉をかけられ、「南三陸に関することを伝えたい」と民話に着目。今春、仲間と現地を訪れた際、多くの民話の関連書籍を津波で失ったと聞き、その思いを強くした。案内した小野寺寛さん(70)は「民話の舞台の田や畑も津波で流れた。演劇で民話を残してくれるのはありがたい」と話す。

 メンバーは都内や関東に住む十六人。現地公演では演劇ナイトより長い作品を上演しようと準備している。「楽しみや余暇に時間が割けて、初めて復興。その応援を」と佐竹さん。メンバーの浅川芳恵さん(37)=北区=も「食べることも、支援につながると知って」と、飲食を伴う演劇ナイトへの来場を呼びかけた。

      ◇

 「南三陸復興応援★演劇ナイト」は、19日午後8時、昭島市の「居酒屋ぺろ八」(朝日町1)で。観賞費は投げ銭制。さらに、27日、6月24日、7月29日午後3時、7時から、荒川区の「おうちごはんいずみや」(西尾久6)で。飲食費込みで3000円。

 南三陸町で8月に上演する作品は、7月22日に都内(会場未定)でプレ公演の予定。クラウドファンディング(「ごきげん一家 Kanatta」で検索)への協力で観賞できる。問い合わせは、ごきげん一家=gokigenikka@gmail.com=へ。

 

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