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<東京人>アジアンタウン 本当の意味での共生とは

東京

2018年5月6日

ネパール語の看板などが見える新宿区新大久保の通称「イスラム横丁」

 現在、東京在住の外国人は五十二万人を超え、外国人の五人に一人が都内在住です。編集部がある飯田橋でも、中国語と韓国語に加えてタイ語やベトナム語など、他のアジアの言語を耳にするようになりました。どうやら、近くの日本語学校に通っているようです。

 彼らが住む・働くアジアンタウンというと、大久保のコリアンタウン、池袋チャイナタウンが知られていますが、同じ大久保では近年、ネパール料理の店が増え、駅近くの路地は通称「イスラム横丁」と呼ばれるように。また、お隣の高田馬場はリトル・ヤンゴン化が進んでいます。「東京人」六月号では、都内を中心に新たなアジアンタウンを紹介しています。

 特集内の座談会で、ご自身も中国からの留学生だった作家の楊逸(ヤンイー)さんは、東京での子育てを踏まえ、「子どもの学校など共通点がないと、日本人との交流は難しかった」と振り返り、都生活文化局の山本明さんは、「昨年より、多文化共生に関する施策をコーディネートできる人材育成に力を入れている」と都の取り組みを紹介。一方、大久保で長年調査を行っている法政大大学院兼任講師の稲葉佳子さんは、「ホスト社会にとって都合のいい“多様性”になっていないか」と現状に懸念を抱きます。

 行政の受け入れ体制はもちろんですが、東京に住む私たち自身もアジアンタウンの一人である、という意識を持つことが大切だと思います。 (「東京人」副編集長・田中紀子)

 「都市を味わい、都市を批評し、都市を創る」をキャッチコピーに掲げる月刊誌「東京人」の編集部が、6月号の記事をもとに都内各地の情報をお届けします。問い合わせは、「東京人」編集部=電03(3237)1790(平日)=へ。

 

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