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認知症患者らタケノコ収穫 町田市有地の竹林 支援団体が初企画

東京

2018年4月29日

タケノコを掘る参加者。竹の密生防止にもつながるという=町田市で

 認知症の人たちがタケノコを収穫するイベントが二十八日、町田市下小山田町の市有地の竹林で開かれた。認知症患者を支援するボランティア団体「HATARAKU認知症ネットワーク町田」が初めて企画した。患者の働く場づくりや、里山の環境保全にもつなげる考えだ。 (栗原淳)

 イベントには五十〜七十代の認知症患者二十人を含む約六十人が参加。竹林に分け入り、土から出たタケノコの頭を見つけると、スコップなどで周りを掘って長さ四十センチ前後の食べ頃サイズを次々と収穫。その場でホイルに包んで焼いたり、炊き込みご飯にしたりして味わった。

 ネットワーク町田は、認知症患者の地域の人たちと交流したり、若年性患者らが働く場として市有林の活用を市に提案。市は二〇二〇年度から制度化を目指す「山林バンク」のモデル事業として約六千六百平方メートルを無償で貸す協定を結んだ。

 里山は、雑木林のまきを取るなど適度に手を入れることで維持されてきた。山林バンクは、手入れが行き届かなくなった里山の保全を目的に民間に山林を貸し出す。利用者は、竹などの資源を活用でき、環境保全も担う。

 今回、収穫したタケノコの一部は市内の観光施設で販売する予定。竹炭の生産や竹製品の製作などにも挑戦するという。代表の松本礼子(あやこ)さん(70)は「患者さんの健康づくりや就労の場の確保につなげ、収益を上げることも目指したい」と話していた。

 

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