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丸木さんの児童書一堂 「原爆の図」の洋画家 東中野で展覧会

東京

2018年4月25日

原爆が投下された広島の様子をスケッチした「ピカドン」などの書籍=中野区東中野で

 「原爆の図」で知られる洋画家の丸木俊(とし)さん(一九一二〜二〇〇〇年)が挿絵や装丁を手掛けた子ども向け書籍を紹介する展覧会「丸木俊 本のたのしみ」が二十四日、中野区東中野のポレポレ坐(ざ)で始まった。丸木さんが戦中から戦後にかけて取り組んだ多彩な仕事ぶりがうかがえる。 (渡辺聖子)

 展示された本は、原爆の図丸木美術館(埼玉県東松山市)の所蔵で、普段は非公開となっている約百二十五冊。多くが手に取って読むことができるが、一九四〇〜五五年の間に出版された約五十冊は劣化が激しいため展示のみか、コピー本の閲覧となっている。

 丸木さんが戦中、日本統治下にあった南洋の島々の様子を描いた絵本「ヤシノ木ノ下」などはコピー本で読むことができる。また、絵本「こどものとも」や、松谷みよ子さんの原作に丸木さんが挿絵を描いた「日本の伝説」シリーズなどは実際の出版本に触れられる。

 展覧会担当の中植きさらさん(36)は「同じ年代でもさまざまなタッチで描かれていることが分かり面白い。俊さんが人の生きる営みを描き続けていたことを知ってもらえれば」と話す。

 二十六日午後七時から、めいで絵本作家の丸木ひさ子さん、同美術館学芸員の岡村幸宣さん、写真家・映画監督の本橋成一さんによるトーク(千五百円、ワンドリンク付き)を開催。二十七日午後四時からは、展示本の読み聞かせ(五百円、お茶付き)がある。

 展覧会は五月七日まで、入場無料。問い合わせは、ポレポレタイムス社=電03(3227)1405=へ。

 

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