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おいしい炊き出しレシピ本 調布の神津さんら発行

東京

2018年4月17日

「おしゃれなレシピ本と防災本のバランスに苦労した」と話す山本美賢さん=川崎市で

 熊本地震での被災地支援経験を踏まえ、都内や川崎市のウェブデザイナーや料理家、ライターらが料理本「おいしいミニ炊き出し レシピブック」を発売した。「本を普段使いしながら災害に備えて」と呼びかける。 (小形佳奈)

 本は、災害発生から時間を追って、手に入る食材や心身の状態に合わせ、簡単にできる五十三品を紹介している。発災直後は冷凍食品や肉など傷みやすい食品から使い、おわん一つで食べられる料理、疲れがピークに達する発災二週間ごろには肉を使ったスタミナ料理やスイーツ、ライフラインが復旧する三カ月ごろには一汁一菜でバランスの取れた食事を提案している。

 「カセットガス一本でどのくらい料理ができるか」「水をどう確保するか」など、実体験に基づいたコラムも掲載されている。

 制作リーダーでウェブ制作会社経営の山本美賢さん(54)=川崎市=は、熊本地震発生当時、長男(13)の学校のPTA仲間や同じマンションの住民らと支援物資を集め、被災地に送った。

 現地の炊き出し風景をフェイスブックを見て研究した山本さん。驚きと発見があったという。「炊き出しと言えば、巨大な鍋のイメージだったのに、益城ではおばちゃんたちがふつうの鍋できんぴらやマカロニサラダを作ってバイキング形式で並べていたんです」

 ノウハウを本で残そうと、知り合いのカメラマンや料理家、編集者に声をかけ、クラウドファンディングで材料費や印刷費を募り、年明けから約三カ月で完成させた。

 東日本大震災の被災地支援の経験から「温かい食べ物は人の心を温め、つなげることができる」と話すのはメンバーの一人、調布市のフリーライター神津伸子さん(57)。「普段からみんなで持ち寄った食材を使って炊き出し料理を楽しむことでいざという時の備えになる。レシピと防災の心構え満載なので一人暮らしを始める人へのプレゼントにもいかが」と話す。

 A4判九十五ページ、税抜き千三百円。インターネット書店などで購入できる。

 

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