XMenu

難民や末期患者…「死を見つめ輝く生」 写真家・安田さん、新宿で個展

東京

2018年4月14日

イラクでISからの避難生活を送る少数派ヤジディ教徒の少女たちの写真(左)と安田さん=新宿区で

 紛争地などで死の瀬戸際に立たされた人たちに迫った都内在住のフォトジャーナリスト安田菜津紀(なつき)さん(31)の写真展が13日、新宿区西新宿1のオリンパスギャラリー東京で始まった。安田さんは「死と生は背中合わせ。死を見つめることで生が輝く」と語っている。 (増井のぞみ)

 フィリピンの子ども、イラクの先住民族クルド人、東京の末期がん患者、東日本大震災の津波で亡くなった宮城県石巻市の子ども、シリアからの難民の五部構成。「死と、生と」がテーマで、会場には二〇一六年以降に撮影した三十三作品が並んでいる。

 鑑別所に収容されたフィリピン少年の不安そうな顔や、イラクで過激派組織「イスラム国」(IS)からの避難生活を送るクルド人のヤジディ教徒の少女たちのしぐさ、シリアから逃れた若いカップルが隣国キャンプで挙げた結婚式の様子、恋人にみとられ、がんで亡くなった女性の穏やかな死に顔は都内のアパートの一室で撮影された。

 貧困や生命の危険に直面した人間が見せる一瞬の表情を見事にとらえた作品ばかりで、一度見ると深く心に残る。安田さんは「命の尊厳は普遍的」と話している。

 入館無料。午前十一時から午後七時までで、最終日の十八日は午後三時まで。問い合わせは同ギャラリー=電03(5909)0191=へ。

 

この記事を印刷する