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台東・都人権プラザ分館閉館 解体方針に 住民「待った」

東京

2018年4月13日

閉鎖を控えた都人権プラザ分館の前で、「解体ありきは納得できない」と話す豊田さん=台東区で(3月30日撮影)

 半世紀近く人権啓発や地元住民の交流の拠点だった都人権プラザ分館(台東区橋場一)が閉館した。都は設備の老朽化などを理由に建物を取り壊す予定で、区が跡地を買い取る方針。だが地域住民は「建物はまだ改修すれば使える。一日も早い有効活用を」と都に再考を求めている。

 鉄筋コンクリート造三階建てで隅田川沿いの住宅街にある。昨年二月に主機能が港区芝に移転し、「分館」として残されていたが三月末、正式に閉館となった。

 近くに住む豊田太一さん(70)は昨春、入り口の張り紙で閉館を知った。「四十六年も地域と密接に関わってきた施設なのに、閉鎖の知らせは紙切れ一枚。納得できない」。利用者や地元住民で「旧東京都人権プラザの活用を考える会」を発足させた。

 台東区は三月の区議会企画総務委員会で「(解体後の)敷地は取得の方向で検討している」と表明。都は本年度、解体に向けた調査を行う。豊田さんらは「設備の老朽化は建物を壊す理由にならない。直せば十分使える」と、約二千五百人分の署名を昨年十二月に都に提出。今後も都側に働き掛けを続けるという。 (谷岡聖史)

 

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