XMenu

角田柳作の志を探る 北区立中央図書館でパネル展

東京

2018年4月12日

角田柳作を紹介するパネル展=北区で

 北区の名誉区民で、日本文学研究者のドナルド・キーンさん(95)を育てた日本学者の角田柳作(つのだりゅうさく)(一八七七〜一九六四年)を紹介するパネル展が、同区十条台の区立中央図書館で開かれている。十五日まで。 (中村真暁)

 展示は「ドナルド・キーンに宿った『センセイ』」。新潟県柏崎市のドナルド・キーン・センター柏崎から借りた写真付きパネル十一枚を掲示。米ニューヨークのコロンビア大学に日本文化研究所を設立するなどした角田の生涯をたどり、キーンさんら、多くの日本文学研究者を育てた志を探る。

 展示では、コロンビア大で教えていた角田と青年だったキーンさんが、日本思想史の授業で出会ったエピソードにも触れる。戦争前夜、日米関係の悪化で授業は人気がなく、受講者が他にいなかったため、「先生の労をわずらわすのはしのびない」と受講辞退を申し出たキーンさんに、角田は「一人で十分です」と返答した。

 同図書館職員の松元宙子(ひろこ)さん(51)は「教えることへの角田氏の情熱を感じるエピソード。キーンさんにも弟子がたくさんいるが、教育者としての手本が角田氏にあるのだろう」と話す。

 観覧無料。図書館では、キーンさんが区に寄贈した書籍などを置く「ドナルド・キーン コレクションコーナー」を常設している。問い合わせは、北区立中央図書館=電03(5993)1125=へ。

 

この記事を印刷する