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浅草と福島との絆深める 日本のナイチンゲール・岩子像を県人会が清掃

東京

2018年4月6日

浅草寺の境内で、岩子の銅像を水拭きする東京福島県人会のメンバーら=台東区で

 東京福島県人会のメンバーが五日、台東区の浅草寺境内にある会津出身の社会福祉活動家、瓜生岩子(うりゅういわこ)(一八二九〜九七年)の銅像を清掃した。「日本のナイチンゲール」と呼ばれる女性で昨年、浅草の人たちが百二十年忌法要を実施。清掃後の懇親会には「浅草演芸ホール」を経営する東洋興業会長の松倉久幸さん(82)ら浅草の関係者も参加、岩子が結んだ福島と下町の縁を大事にしたいと訴えた。 

 岩子は、会津戦争(一八六八年)で敵味方なく負傷者を救護し、ナイチンゲールに例えられた。明治維新後は、東京で貧しい人々の救済や女性の職業指導に尽力。女性で初めて藍綬褒章を受章し、戦前は修身の教科書にも登場している。

 東京福島県人会による毎年の銅像の清掃は六回目。浅草寺境内に集合、台座に上って像を水拭きをし、花を手向けた。

 懇親会では、浅草出身で、昨年の法要を行った「瓜生岩子を讃(たた)える会」の福島一雄会長(87)=板橋区=と、讃える会を支援する松倉さんが紹介された。「浅草に銅像が建てられたのは素晴らしいこと。当時の浅草寺の方が努力してくれた」と語る松倉さんは、「県人会と台東区の人が共に繁栄するように」と、さらなる銅像のPRを呼びかけた。

 「いろんな方が、瓜生岩子さんを通じて縁になった」と県人会青年委員長の金子昌輝さん(79)=千葉県柏市=は感慨深げ。組織委員長の鈴木秀夫さん(77)=品川区=は「若い世代にもっと岩子のことを知ってほしい。看護学校の生徒などに銅像の存在をアピールしてみては」と話していた。(井上幸一)

 

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