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<熱球譜>最後まで気迫のプレー 日大三3年・日置航主将

東京

2018年3月30日

 主将としての意地の安打だった。九回の先頭打者として打席に。痛烈な打球を右前にはじき返した。8点を追う敗色濃厚の中、「あきらめない気持ちをベンチに見せたかった」という。

 昨年の大会は、初戦に二年生で唯一フル出場したが、無安打で敗戦。2年連続で悔しさを味わった。

 新チームの結成を前に、小倉全由監督から主将の指名を受けた。「任命してくれた監督の期待に応えたい」と重責を担うことを決めた。練習中、チームの雰囲気がいまひとつだと、全員を集めて引き締める。「同級生のヨコと下級生のタテの関係をうまくまとめてくれている」と小倉監督も全幅の信頼を置く。

 地元町田市への表敬訪問や壮行会でのスピーチ、大会の抽選会など、強豪校の主将はさまざまな仕事がある。「結構、大変」と感じることもあったが、自分のことを後回しにしても「チームが第一」と責任を全うしようとした。

 大会前の練習試合でヒットが出ず悩んだ。変化球に対応できないのが原因で、スイングの時に体が開かないようにしたり、バットを水平に振るようにしたりと修正し、本番に間に合わせた。二十四日の初戦、変化球をとらえた大会第1号の本塁打として実を結んだ。

 大差の敗戦にうなだれたが、「最後の夏、甲子園に帰ってきたい」と前を向いた。 (栗原淳)

 

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