XMenu

若者の現実知って 行き場のない少女ら撮影、神宮前で写真展

東京

2018年3月28日

冊子に掲載された少女らの写真パネルと、撮影を担当したKENさん=渋谷区で

 虐待や貧困、望まない妊娠などの困難を抱え、行き場のない少女らを撮影した写真展が二十七日、渋谷区神宮前三のデザイン・フェスタ・ギャラリー原宿で始まった。路上に座り込み、カメラに顔を向ける金髪の少女、不安そうな表情を浮かべる女子高生…。主催団体は、声に出せない若者の現実を知ってもらいたいと訴える。三十一日まで。 (神田要一)

 主催したのは、十〜二十代の女性を支援するNPO法人「BOND(ボンド)プロジェクト」(渋谷区)。「キミの声を伝える」と題し、二〇〇六年から不定期発行する無料冊子「VOICES(ボイス)」で、表紙などを飾った少女らの写真パネル約九十点を集めた。

 撮影を担当するのは、BOND統括でカメラマンのKENさん(50)。フリーライターでBOND代表の橘ジュンさん(47)と二十年以上前から、新宿・歌舞伎町や渋谷センター街で少女らの声に耳を傾けている。親の育児放棄や恋人の暴力など、苦しみを抱えながら家に帰れず、街をさまよう子を前に「彼女たちの今の言葉を伝えたい」と自費で冊子を制作。〇九年のBOND設立後も続ける。

 冊子内の「アナザーボイス」というコーナーでは、BONDに寄せられた少女らの声を編集せずに載せており、KENさんは「昔は枠からはみ出している子が目立っていた。でも今は、枠からはみ出せなくてもがいている子が圧倒的に多い」と話す。会場にも紙面の一部を展示しており、作品を通じて少女らの「今」を見てほしいという。

 写真展は午前十一時〜午後八時(三十一日は午後七時)。入場無料。

 冊子の入手方法は、BONDのホームページに掲載している。

 

この記事を印刷する