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岩崎家、文化財つなぎ広域観光 台東区など4自治体が連携強化

東京

2018年3月27日

広域連携への抱負を語る(左から)台東区の服部征夫区長、岩手県雫石町の深谷政光町長、高知県安芸市の横山幾夫市長、千葉県富里市の相川堅治市長=台東区池之端の旧岩崎邸庭園で

 三菱財閥総帥の岩崎久弥(1865〜1955年)と縁の深い全国4自治体の首長が26日、台東区内で会合を開き、「岩崎家ゆかりの地広域文化観光協議会」の発足を決めた。各地に点在する文化財をつなげて、日本の近代化の歴史を伝える観光ルートの開発に取り組むほか、文化庁の「日本遺産」登録も目指している。 (谷岡聖史)

 参加したのは旧岩崎邸庭園のある台東区、久弥と父弥太郎の生家がある高知県安芸市、久弥らが設立した小岩井農場のある岩手県雫石町、晩年を過ごした旧岩崎家末広別邸がある千葉県富里市。

 四首長は池之端にある旧岩崎邸の洋館と和館を見学。五月に協議会を発足し、連携を強化することを確認した。台東区の服部征夫区長は「それぞれの宝物がつながれば交流が生まれる」と期待。成田空港に近い富里市の相川堅治市長は「外国人観光客にも魅力を伝えていきたい」と話した。

 日本遺産は、特定のテーマで関連づけた複数の文化財を文化庁が認定する制度。四区市町は今年一月、「日本近代農牧業に記された岩崎家の足跡」の題で認定を申請した。文化庁によると四月に審査委員会が開かれ、結果は五月までに発表される見込み。

 認定されれば「日本遺産」と名乗れるだけでなく、ウェブサイトや動画の制作など、四カ所を結び付けた観光振興のための補助金も受けられる。

 久弥は三菱財閥の三代目。財界で活躍したほか、清澄庭園(江東区)や六義園(文京区)を旧東京市に寄付したことでも知られる。

 

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