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戦後のダンス人生を映像に 新宿の舞踊家・前田華林さん 4月7日上映

東京

2018年3月26日

上映会への来場を呼びかける前田さん=新宿区で

 第二次世界大戦後、進駐軍向けショーからダンス人生をスタートした新宿区の舞踊家前田華林さん(87)=本名・みつ子さん=は四月七日、区内で開催する米寿記念イベントで、自己の歩みを振り返る映像を上映する。戦後間もない時期の芸能事情を伝え、「平和でなければ学ぶことも働くこともできない。再びダンスができない時代が来ないように」との願いを映像に込めた。 (松村裕子)

 映像タイトルは「芸能メイド・イン・オキュパイト・ジャパン(駐留軍のための日本の芸能)から」(約四十分)。一九四六〜五八年の進駐軍向けに踊った時代を中心に、モノクロ写真や参考映像を交えナレーションを入れて編集した。

 前田さんは親の勧めで五歳からダンスを始めたが、四一年の対米開戦以降、世の風潮で練習できなくなった。四五年の山手空襲では自宅を焼かれた。終戦後の四六年、以前に教わったダンス講師の誘いで進駐軍のクラブでショーに出始めた。高等女学校から帰ると、衣装ケースを持って進駐軍が接収した明治生命館や東京会館、帝国ホテルなどのクラブを回った。

 「女学校の生徒でもギャラがもらえ、好きなダンスができた。戦争に負けてもダンスでは互角にみられるよう、アンコールを求める拍手をとろうと頑張った」と当時の心境を振り返る。卒業後はダンスに専念。進駐軍の要望に応じてクラシックバレエやジャズダンス、フラダンスまでこなした。小柄だったので「ベビータップダンサー」と紹介されていたという。

 イベントは同区西新宿の角筈区民ホールで午後三時半から。上映後、質問にも答える。

 問い合わせは主催の前田華林モダンダンス&バレエ同門会=電03(3377)3576=へ。

 

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