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避難者の「町屋ミニサロン」終了 来月から別形態で再出発

東京

2018年3月25日

町屋ミニサロンの最終回で思い出を語り合う参加者たち=荒川区町屋で

 東日本大震災の避難者が交流する「町屋ミニサロン」の最終回が二十三日、荒川区町屋六の都営住宅であった。近くに親戚や友人のいない人も、サロンでの支援や交流で地域との絆を深めてきたが、避難者の減少で終了を決めた。

 この日は避難者や支援者ら約四十人が集まり、「みなの優しい心に囲まれて、うれしい」「おかげですごく元気になった」などと感想を述べ合った。

 サロンは荒川区社会福祉協議会(社協)が震災直後に催した避難者の交流会を母体に二〇一二年三月、発足。町屋の都営住宅などへの避難者が中心となり、住宅内で毎月一回開催しコンサートや大道芸、傾聴ボランティアなども行った。

 ただ同住宅の避難者は一一年秋の二十一世帯から七世帯に減少。引っ越しや亡くなった人も少なくなく、閉じることにした。

 福島県から避難した安部拓志(ひろし)さん(82)は「東京で骨を埋めることにしたが、苦渋の選択。サロンに来て、被災当時ゼロになった元気は七割くらいに戻った」。岩手県から避難した碇川(いかりがわ)ミツ子さん(91)は「親切にしてもらい、ここに来るのが何よりの楽しみだった」と語った。

 四月からは荒川区社協主催の「ふるさとサロン」として再出発する。同郷の人同士がつながる意義は大きいため、交流の場を残すという。 (中村真暁)

 

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