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「靴の記念日」で催し 浅草 あすから職人の作品展も

東京

2018年3月16日

靴デザイナーの故・高田喜佐さんの作品を前に講演する大谷さん=台東区で

 十五日は、約百五十年前に日本の靴づくりが始まったことにちなむ「靴の記念日」。靴産業が盛んな台東区にある浅草文化観光センター(雷門二)で同日、講演などの記念イベントが開かれた。十七〜二十九日も作品の展示や講演がある。 

 国内初の靴工場は一八七〇(明治三)年の三月十五日、現在の中央区・築地に旧佐倉藩の武士だった西村勝三が設立。江戸時代から皮革産業が盛んだった浅草北部は、国内有数の靴業者の集積地になった。総務省の革製履物と材料の製造業の統計では、全国千五百七十四業者のうち約二割の二百九十二が台東区内にある(二〇一四年現在)。

 イベントは靴業界でつくる実行委員会が主催し、昨年に続き二回目。この日は、皮革産業資料館(台東区橋場一)の稲川実副館長が、明治期の錦絵などを見せて初期の靴産業を解説。浅草でも一八七二年に工場ができたことに触れ、「西村はタッチの差で西洋靴産業の祖になった」と話した。

 また、靴ジャーナリストの大谷知子さんは、一九六〇年代から活躍した靴デザイナーの故・高田喜佐さんについて説明。「靴で個展を開く人は近年増えたが、国内の先駆けは喜佐さん」とした。

 十七〜二十二日は、全国の個性的な靴職人十人が十足ずつ出品した作品展「十人十色 百靴百様」を実施。二十四〜二十九日は靴アーティスト三沢則行さんの個展を開き、二十四、二十八日は三沢さんの講演もある。入場無料。問い合わせは事務局=電03(5603)0721=へ。 (谷岡聖史)

 

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