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復興願い 味わう給食 八王子の小中学校でいわきの郷土料理提供

東京

2018年3月10日

福島県いわき市の郷土料理を「おいしい」とほおばる児童たち=八王子市で

 八王子市の市立小中学校計百八校で八、九日、東日本大震災の被災地の郷土料理が給食になり、児童・生徒が「おいしい」とほおばった。身近な給食を通じて、被災地の復興や、災害から身を守るために何ができるか考えるきっかけにしてほしいという期待を込めた献立だ。 (萩原誠)

 同市が二〇一六年から始めた「復興応援献立」。三回目の今年は、市職員を支援のため派遣するなどしてきた、福島県いわき市の郷土料理が並んだ。

 ミンチにしたサンマとネギなどを混ぜて小判形にして焼いた「さんまのポーポー焼き」、スルメイカのコリコリした食感が特徴の「いかにんじん」、ゴボウやサトイモ、ニンジンなどが入った「八杯汁」、の三品。

 陶鎔小学校(犬目町)一年三組では九日、二十四人の児童を前に、飯沢公夫校長(63)が「家に住めなくなるなど、困った人たちを応援する給食です」と説明。震災発生時に宮城県内の友人宅にいたという担任の馬場真理子教諭(30)は「ビルが崩れるなどしたけれど、みんな支え合って過ごしました。福島にもおいしいものがたくさんあるので、たくさん食べて応援してください」と呼び掛けた。

 子どもたちは「ハンバーグより、ポーポー焼きの方がおいしい」などと笑顔。この学級には、震災時には生まれていなかった児童もいるといい、馬場教諭は「生まれたばかりか、これから生まれるという時の震災で、それぞれの家庭で苦労もあったと思う。そんなことを家で話し、復興支援や防災への意識を高めてほしい」と話した。

 

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