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絵本画家ら読み聞かせ 自殺、いじめ、原発事故…

東京

2018年3月7日

自作の絵本を使って命の尊さを伝える夢ら丘さん(中央)と吉沢さん(左)

 子どもの自殺やいじめの防止活動に取り組む多摩市の絵本画家、夢(む)ら丘(おか)実果さんと絵本作家の吉沢誠さんが六日、品川区の区立山中小学校で、命の尊さをテーマにした読み聞かせ授業を行った。四年生五十五人が真剣に聴き入った。

 夢ら丘さんの絵、吉沢さんの文章による「カーくんと森のなかまたち」などが教材。劣等感に悩むホシガラスの「カーくん」が、先生や仲間に自分の長所を教えられ「みんながいてよかった」「ぼくがぼくでよかった」と立ち直る物語だ。ほかに、原発事故で福島を追われたネコが故郷の再生を願う「とどけ、みんなの思い」も読んだ。

 夢ら丘さんと吉沢さんはともに近しい人を自殺で亡くした経験から、二〇〇七年に「カーくん−」を出版。全国の学校を回る授業は六百回を超える。

 夢ら丘さんは、交通事故の後遺症に悩んでうつ状態になった経験を語り「いるだけでいい、といってくれた娘や、一晩中話を聞いてくれた友達がいた。つらいときは誰かに話して、つらそうな友達がいたら声をかけてあげて」と語りかけた。

 授業を受けた小井戸くららさんは「命はかけがえのないものということを忘れないでいたい」と話した。(原尚子)

 

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