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被災地の人々の葛藤など丁寧に 映画上映と写真展

東京

2018年3月7日

映画撮影時のエピソードなどを話す伊勢監督=新宿区で

 東日本大震災の記憶をたどるドキュメンタリー映画の上映と写真展「ヒューマンドキュメンタリー・新宿編Vol.2〜シネマ&フォトグラフ〜」が新宿区新宿三のフリースペース無何有(むかう)であった。

 映画は宮城県亘理町や福島県飯舘村で、被災からの約一年間を記録した「傍(かたわら)〜3月11日からの旅〜」(二〇一二年)。仲間と同町で臨時災害放送局を立ち上げたミュージシャンの苫米地(とまべち)サトロさんらを追う内容で、大切な家族や友人、故郷を失った人々の心の痛みや葛藤、日常などを丁寧に映し出す。

 上映後には、監督の伊勢真一さん(69)が撮影のエピソードや状況を解説。「何万人が亡くなった、などと大づかみにとらえるとこぼれ落ちてしまうものもある。一人一人を丁寧に見なければ風化も進んでいく」と話した。

 会場には、大震災直後から被災地を撮影し続けているフォトジャーナリストの山本宗補(むねすけ)さん(64)の写真四十枚も展示された。山本さんも取材報告をし、「起きたことをしっかりと報道しなければ、これほどの原発事故が起きても風化してしまう」と指摘した。 (中村真暁)

 

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