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思い出の風景で認知症予防 荒川で「回想法」の実演

東京

2018年2月24日

古い写真を前に回想法のデモンストレーションをするメンバーら=荒川区で

 懐かしい物や風景を見て思い出を語り合い、脳の活性化や心の安定につなげる「回想法」。認知症の予防や改善に役立つというこの手法を使うため、荒川区のボランティアグループが、区内の古い写真を募集している。二十二日、区内の複合施設「ゆいの森あらかわ」(荒川二)で開かれた回想法の講演会で、これまで集めた写真を発表した。 (中村真暁)

 グループ名は「思い出あらかわ」。区内にキャンパスのある首都大学東京健康福祉学部・山田拓実教授(60)の研究室と、区社会福祉協議会が催した回想法の講座を機に、参加者有志が昨年九月に結成した。

 メンバーは現在十人ほど。高齢者が昔を思い出す「道具」となる写真を、一枚ずつスキャナーで読み取り、「町並み」や「行事」などテーマごとに分類している。「昔の遊び」のカテゴリーには、「カタカタ」と鳴る手押し車を押す赤ちゃんや、はだしでブランコに乗る少女などの写真をまとめた。

 講演会では、写真資料を使い、回想法のデモンストレーションを披露。昭和三十年代半ばごろ、荒川区汐入地区(現南千住)でフラフープを回す子どもたちの写真がモニターに映し出されると、メンバーたちが「子どものころ、上手に回した」「私は苦手だった」と振り返り、往時を懐かしがった。

 「集めた写真を見て、メンバー自身が回想法を楽しむ機会にもなっている」とグループ相談役の山田教授。今後、区内各地で行われる高齢者らの集い「ふれあい粋(いき)・活(いき)サロン」などで活用できるよう、グループでは資料に音を付けるなどの編集作業を行う。

 写真提供に関しての問い合わせは、荒川区社会福祉協議会荒川ボランティアセンター=電03(3802)3338=へ。

 

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