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奥多摩の湧水 凍らせ楽器に 大田で児童ら耳すます

東京

2018年2月21日

氷でできたホルンを演奏するテリエ・イースングセットさん(右)=大田区のギャラリー南製作所で

 奥多摩の湧水を使った氷の楽器によるコンサートが二十日、大田区のギャラリー南製作所で開かれた。地元の区立糀谷小、北糀谷小の合奏クラブの児童ら約六十人が、氷を打つ澄んだ音や、氷のホルンから響く深い音色に聴き入った。

 コンサートは、島しょ部の天然石から大田区の町工場の機械まで、都内のさまざまな素材を音や楽器にして演奏する「東京の音」プロジェクトの第一弾企画。

 昨年十二月のノーベル賞授賞式でも氷の楽器を演奏したノルウェーの打楽器奏者でアイス・ミュージックの第一人者、テリエ・イースングセットさんがプロジェクトに参加し、自ら楽器作りと演奏を担った。

 「澤乃井」で知られる小澤酒造(青梅市)が、清酒の仕込み水に使っている洞窟の湧水五百リットルを提供。一月下旬に二週間かけてマイナス十八度までゆっくり凍らせて氷柱にし、イースングセットさんが先週の来日後、三日かけて仕上げた。

 夜にはギャラリー南製作所で一般向けコンサートも行われた。楽器は翌日から解凍され消える運命で、貴重な調べに。糀谷小六年生の宇賀神一仁(うがじんかずと)さん(11)は「東京の水が楽器になって、こんなきれいな音が出るなんて驚いた。疲れが癒やされる感じ」と話した。

 同プロジェクトは五月の八丈島をはじめ、八、九月にも都内の別の場所で違う素材を使ったコンサートをする。 (原尚子)

 

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