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谷中の空襲を語り継ぐ 来月4日に催し 「せんそうかるた」大会も

東京

2018年2月21日

三四真地蔵の前で手を合わせる地元の人。語りつぐ会の当日は、参加者がお参りする=台東区で

 東京大空襲の六日前、一九四五年三月四日に谷中・千駄木地区(台東、文京区)に大きな被害をもたらした空襲を記憶に残そうと、「谷中で戦争を語りつぐ会」が七十三年後となる同日、コミュニティースペース「谷中の家」(谷中三)で開かれる。地元有志による実行委員会の主催で、二十年ほど前から毎年開催されてきた。

 実行委によると、太平洋戦争末期の三月四日午前八時四十分ごろ、小雪の降る中、谷中・千駄木地区は米軍のB29爆撃機の空襲を受けた。死傷者およそ五百人、全半壊家屋約二百戸の被害があったと伝えられている。

 語りつぐ会に先立ち、四日午後一時二十分から、戦後、地域の人が犠牲者の供養のために建てた「三四真(みしま)地蔵」(谷中三、初音児童遊園内)に参加者らでお参りする。三四真の名前は、建立した当時の地名、三崎(さんさき)町、初音町四丁目、真島(ましま)町から一文字ずつ採られた。当日は実行委が線香を用意する。

 午後二時からの会では、谷中小六年生のときに空襲を体験した片山服恵さんらの話を聞き、午後三時ごろから、昨年初めて実施して好評だった「せんそうかるた」大会を開く。

 版画家の古知屋(こちや)恵子さんが制作したかるたは、温かみのある木版画と、「あそび場に過去の戦争埋まってる」「エリートが戦争はじめて生きのこる」など、風刺の効いた言葉が特徴。実行委の西川直子さん(59)は「戦争体験がなくても、かるた取りをすると何か感じることがあり、戦争を語るきっかけになる。小学生から八十代まで、世代間の交流を深められれば」と、来場を呼びかけている。

 定員は三十人ほど。参加費三百円(高校生以下は無料)。問い合わせは西川さん=電090(9492)0075=へ。 (井上幸一)

 

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