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稲城市立中央図書館 開館12年で700万人 自動貸出機などで利用促進

東京

2018年2月16日

ICタグを使った自動貸出機=稲城市立中央図書館で

 稲城市立中央図書館(向陽台四)の累計来館者数が七百万人を超えた。人口約九万人の自治体の図書館ながら、近年も年間五十五万人前後の来館者数を維持、開館から十二年足らずで到達した。自動貸出機など便利なサービスで市民の利用を促している。 (栗原淳)

 二〇〇六年七月に開館。PFI(民間資金活用による社会資本整備)を採用し、維持管理に民間のノウハウを取り入れた。システム大手のNTTデータ(江東区)などが出資する会社「いなぎ図書館サービス」が事業を受託して運営している。

 約三十六万点ある蔵書や視聴覚資料に極小の記憶装置を備えたIC(集積回路)タグを貼り付けて、管理に活用。NTTデータが得意とする情報技術(IT)を応用、台の上に数冊を重ねて貸し出し処理できる機械を当初から導入した。

 二年前からは、借りた本のタイトルを印刷し、預金通帳のように履歴を一覧表示する「読書通帳」といった新サービスを取り入れた。

 日本図書館協会の統計では、同規模の自治体を比較する「人口十万人未満の市区」の区分で、中央図書館のオープン以来、市内六図書館の貸出数は首位が続いていた。昨年は二位に下がったが、約百二十三万点の実績があった。

 八日に記念式典があり、七百万人目の来館者に高橋勝浩市長から花束などが贈られた。市内の小・中学生が「おすすめ本」を展示するコーナーをつくったり、本の分類方法を学んだりする講座などイベントも盛んに開いており、中央図書館は「書籍や読書への関心を高め、市民の生涯学習の基幹施設としてサービス向上を目指したい」としている。

 

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