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柴又、重要文化的景観に選定 観光客誘致に弾み

東京

2018年2月14日

「重要文化的景観」決定を祝う横断幕が掲げられた参道=葛飾区で

 文化庁は十三日、都内で初めてとなる国の重要文化的景観に、柴又帝釈天(題経寺)周辺を中心とした「葛飾柴又」地区(葛飾区)を選定した。葛飾区は早速、帝釈天参道などに「決定」を祝う横断幕を掲示。町並み保全に取り組んできた寅(とら)さんの街に祝賀ムードが広がった。 (飯田克志)

 人気映画「男はつらいよ」の舞台、葛飾柴又。だんごや土産物を売る店が軒を連ねる門前町や江戸川の矢切の渡しなど「日本の原風景」が、根付いていることから選定された。

 区は選定を記念し、「葛飾柴又寅さん記念館」での景観のパネル展や、柴又の景観が立体的に見える「3D絵はがき」の販売を企画している。

 新年度予算案でも観光振興費二千二百万円を計上。視覚に訴えるプロモーション動画を配信したり、ガイドマップ、読み物を盛り込んだ写真集的なパンフレットを作成したりする。月刊誌「東京人」と連携し、柴又の魅力を特集した増刊号も三万五千部刊行する。

 区は昨年七月、景観を守っていこうと、文化庁に選定を申請。文化審議会が昨年十一月、選定を認める答申をしていた。

 答申後、来訪者は増加傾向といい、参道の商店でつくる「柴又神明(しんめい)会」の石川宏太会長(65)は今回の正式決定の報に「とてもうれしいとともに身の引き締まる思い。建物の老朽化などの課題をみんなで話し合い、景観を守っていきたい」と話した。神明会も来訪者に選定をアピールする方法を考えていく。

 青木克徳区長は「柴又はまた一つ、大きな宝物を授かりました。柴又をはじめとする下町葛飾の魅力を発信し続け、今後も柴又の景観の保存に努めます」と喜びのコメントを出した。

 

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