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「抵抗の文学」から考える平和 18日に武蔵境で学習会

東京

2018年2月11日

(左)貴司山治(右)小林多喜二

 武蔵野市内の市民グループ「むさしの科学と戦争研究会」が十八日午後七時から、同市の武蔵野プレイス(武蔵境駅南口前)で、学習会「抵抗の文学と吉祥寺文化村」を開く。戦前・戦中に吉祥寺で交流したプロレタリア作家らの足跡をたどり、平和のありかたを考える。 (鈴木貴彦)

 講師は、吉祥寺に暮らしたプロレタリア作家・貴司山治(きしやまじ)(本名・伊藤好市、一八九九〜一九七三年)の子息で、文学研究者の伊藤純さん(85)。

 貴司は、小説「蟹工船」で知られる小林多喜二の作家仲間で、小林が特別高等警察による拷問で死亡した際、遺体を悼む場に臨席。後に「小林多喜二全集」を編集した。貴司の自宅には、大宅壮一、中野重治、徳永直(すなお)ら作家、文化人が訪れ、交流したという。学習会では伊藤さんが、小林ら治安維持法に抵抗した当時の作家たちや貴司を巡る「吉祥寺文化村」について話す。

 主催の「むさしの科学と戦争研究会」は、武蔵野市が二〇一一年に平和の日を定めたのに呼応して誕生した市民グループ。戦争の惨禍について学び、不定期で「戦争展」などを開催している。

 代表の鳥居靖さん(59)は「東アジアを巡る情勢が緊迫の度合いを深め、日本に戦争前夜的な雰囲気が忍び寄る今、時の権力に抵抗した作家たちの思いを知ることは、平和を考える上で参考になるはず」と話している。

 入場自由(当日会場へ)。資料代五百円。問い合わせは同研究会=電080(3157)1858=へ。 

 

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