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板橋の「旧粕谷家住宅」 都有形文化財に指定へ

東京

2018年2月8日

江戸中期以前の建築様式が残る旧粕谷家住宅(都教委提供)

 都文化財保護審議会は七日、板橋区の古民家「旧粕谷(かすや)家住宅」、福生市の習俗を伝える「熊川の南稲荷講膳椀(こうぜんわん)及び膳椀倉」、調布市の「狐塚(きつねづか)古墳(下布田6号墳)」を新たに都有形文化財に指定するよう答申した。今月、都教育委員会の定例会で決定する。

 旧粕谷家住宅は、板橋区徳丸七の住宅街にある。都教委によると、建てられたのは一七二三(享保八)年で、建築年代が明らかな民家では都内最古級という。縁側のない外観など、江戸時代中期以前の民家の特徴を残す。

 福生市熊川の南地区に残る江戸時代の膳椀と、それらを保管する倉は「生きた民俗資料」と評価された。かつての地域では個人宅で行う冠婚葬祭のため、多数の会食用膳椀を共同所有していた。生活様式の変化で習慣は失われ、膳椀や膳椀倉のほとんどは散逸したが、南地区では引き継がれた。現在も初午(はつうま)行事で使われている。

 狐塚古墳は五世紀前半〜七世紀前半に、調布市の多摩川中流域左岸に築かれた下布田古墳群にある円墳。六世紀末以降の古墳時代末期にできた多摩川中流域最初の首長墓で、外径六〇・五メートルは都内最大規模の円墳という。 

  (唐沢裕亮)

 

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