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障害者共学 考えよう 「インクルーシブ教育」で市民団体

東京

2018年2月8日

インクルーシブ教育について語る海老原宏美さん=東大和市で

 障害の有無にかかわらず子どもたちが地域の学校で共に学ぶ「インクルーシブ教育」について考える講演会とドキュメンタリー映画の上映会が10日、東大和市民会館ハミングホール小ホール(同市向原6)で開かれる。主催する障害者団体「東京インクルーシブ教育プロジェクト(TIP)」代表の海老原宏美さん(40)は「多くの人と一緒に考えたい。悩んでいる人は相談を」と呼び掛けている。 (服部展和)

 TIPは昨年六月に設立。海老原さんは、障害者の自立支援や権利擁護に取り組むNPO法人自立生活センター東大和理事長も務めている。「包括的」などの意味がある英語を冠したインクルーシブ教育は、子どもが一人一人に合った配慮を受けながら地域の学校で学べる社会を目指す活動として広がりつつある。

 脊髄性筋萎縮症のため人工呼吸器を使って自立生活する海老原さんは、障害児が特別支援学級・学校で学ぶ今の制度を「障害の有無で分けては偏見はなくならない」と疑問視する。「身近に障害のある人がいれば、大人になっても自然に手を伸ばせるはず。教員や保護者だけでなく、障害者自身の意見も取り入れて改善すべきだ」と語る。

 TIPはこれまでに学習会を四回開催。毎回、関東を中心とする約三十人が参加し、議論を重ねてきた。今後、都や都教育委員会などに政策提言する方針だ。海老原さんは「いずれは障害者も障害のない人と対等に暮らせる社会を目指したい」と話す。

 当日は午後一時開場、一時半開演。インクルーシブ教育を実践する大阪市立大空小学校を追ったドキュメンタリー映画「みんなの学校」(真鍋俊永監督)を上映。映画に登場する木村泰子校長の後任の市場達朗校長が講演する。

 参加費千円で定員三百人。申し込み・問い合わせは自立生活センター東大和=Eメール(cil-ymt@violin.ocn.ne.jp)、電042(567)2622=へ。

 

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