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親の病気や事故など「子育て危機」に備え 中野で支援方法考える集会

東京

2018年2月6日

区内のさまざまな子育て支援をつなごうと里親や民間団体などが開いた集会=中野区で

 親が病気や事故、精神的な落ち込みなどで突然、子どもを育てられなくなる「子育てクライシス(危機)」に陥った時に使える支援をトータルに考えようと、中野区の市民グループが集会「第1回地域でつながる・中野の子どもを中野のみんなで育てよう!」を区立桃花小学校で開いた。 (柏崎智子)

 このグループは、里親や学識経験者、民間団体などでつくる「グロウ・ハッピー・プロジェクトなかの実行委員会」。委員長で里親の斎藤直臣(なおみ)さん(42)は、実子を含め三人の子どもを育てる中で、妊娠期からの切れ目のない支援が良好な親子関係を継続するために必要だと実感。行政や民間が提供している今の制度を並べ、足りないところや補い合えるところを考えようと、集会を企画した。「子育てクライシス」は、斎藤さんの造語という。

 集会には、家事や育児を手伝いながら産前産後の女性を励ます「ドゥーラ協会」や、予期せぬ妊娠の相談を受ける「にんしんSOS東京」、産後の体力回復や子育て仲間づくりを支援する「NPO法人マドレボニータ」、区社会福祉協議会などが参加。それぞれの活動から見える子育て家庭や女性の大変さが語られた。

 パネルディスカッションでは、支援の薄い部分がある一方、「サービスがあっても自分の状態に合うのか分かりにくい」という声が上がった。

 また、斎藤さんは里親も短期の預かりをしていることを紹介した。親の長い入院などの場合、児童相談所が預け先を探すが、遠方の児童養護施設への入所になると子どもは転校を余儀なくされる。「地域の里親なら、友達とも離れずに暮らせる」と説明。「里親を、小学校区に一組はいる状態に増やしたい」と訴えた。

 斎藤さんは「子育てを人に助けてもらうことはマネジメントであり、恥ずかしいことではない。今後もお母さんが楽になるしくみを考えていきたい」と話している。

 

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