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池袋EVバス「情熱の赤」 「ななつ星」水戸岡さんデザイン

東京

2018年2月3日

来年から豊島区が運行するEVバスのデザインを紹介する水戸岡鋭治さん=豊島区役所で

 情熱の真っ赤な車体−。豊島区が二〇一九年に導入する、池袋駅周辺を回遊する電気自動車(EV)バスのデザインが決まった。再開発ラッシュで、劇的に表情を変えつつある街のエネルギーを表現したという。 (増井のぞみ)

 高野之夫区長が三十一日の記者会見で発表した。デザインは、工業デザイナーの水戸岡鋭治さん(70)が手掛けた。水戸岡さんは、JR九州の豪華列車「ななつ星in九州」や、東急電鉄の伊豆観光列車「ザ・ロイヤル・エクスプレス」などのデザインで知られる。

 区は東京五輪が開かれる二〇二〇年に向け、駅周辺で四つの公園の整備・改修を進める。一九年にフルオーケストラも演奏できる屋外劇場ができる、池袋西口公園などだ。EVバスは池袋駅を東西にまたぎながら、新たなにぎわいスポットとなる四公園を結んでループ状に運行する。沿道には東京芸術劇場や、アニメファンの聖地とされる「乙女ロード」などもある。

 ロンドンバスもイメージさせる赤い車体の屋根には、池袋の街のキャラクターとして親しまれている「フクロウ」の飾りが載る。十六人乗りだが、立ち席も含めて定員二十人にすることを検討中だ。時速二十キロ未満でゆっくり走り、窓ガラスのない開放的な室内には、四季を感じてもらうため冷暖房設備は付けない。

 長い距離を歩くのが大変な子どもやお年寄り、地理に不慣れな観光客が主なターゲット。バスの後部に電動リフトを付けて、車いすでも乗りやすくする。十台を特注し、公募で選ぶ事業者が一九年から五年間運行する。

 記者会見に同席した水戸岡さんは「直線を使った懐かしい形に、バッテリーを組み合わせた。池袋の経済と文化、人を結ぶ交通手段になれば」と期待をこめた。

 

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