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干ばつのエチオピアで奔走 ミュージカルで医療団の献身を描く

東京

2018年1月31日

本番に向け練習を重ねる出演者ら(シェア提供)

 干ばつで多くの死者が出た一九八〇年代のアフリカ・エチオピアで、医療活動に奔走した団体の実話を基にしたミュージカルが二月四日、品川区のスクエア荏原ひらつかホール(荏原四)で上演される。当時、活動に参加した医師本田徹さん(70)=豊島区=は「今も医療環境に恵まれず苦しむ国や地域がある。こうした問題に興味を持つきっかけになれば」と来場を呼び掛けている。 (川田篤志)

 実話とは、国内外で医療支援をしているNPO法人「シェア=国際保健協力市民の会」(台東区)が八五年にエチオピアで行った医療救援活動を指す。今もカンボジアや東ティモールで活動する同団体にとって初めての海外プロジェクトだった。

 エチオピアは当時、森林伐採などの影響で干ばつが数年続き、栄養失調や感染症で亡くなる子どもらが続出した。シェアは山村に病院を開設し、日本人の医師や看護師らが活動。約一年間で「少なくとも二千人の命を救った」とされる。

 現在はシェアの代表理事を務める本田さんは当時、エチオピアに二カ月ほど滞在。病気やけがで苦しむ乳幼児らを診察したが「その場で命は救えても、その後健康に暮らしていけるのかと無力感に襲われた」と振り返る。今回の作品に「命の大切さが保障されるような地球であってほしい」との願いを込める。

 ミュージカル「すべての生命の輝きのために」は、シェア創立三十五周年を記念した企画。主催する一般社団法人・ホットジェネレーションのプロとアマのメンバー約百人が出演する。脚本・演出は鳥居メイ子さん。

 二回公演で、開演は午後三時と午後六時。大人三千円、高校生以下は二千円。申し込みは=電080(6747)2538=や、メール=info@hot-generation.org=へ。

 

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