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同じ釜の飯で交流 外国人観光客に一般家庭紹介

東京

2018年1月25日

国際交流基金「地球市民賞」を受賞した「NagomiVisit」の楠めぐみさん(右)=新宿区で

 日本を訪れる外国人観光客が一般家庭でくつろげるようマッチングに取り組んでいる港区のNPO法人「Nagomi Visit」が、国際交流基金の本年度「地球市民賞」に決まった。宿泊はせず、数時間の交流を楽しむという気軽さで、受け入れ家庭が増えているという。(原尚子)

 この取り組みは「ホームビジット」体験。外国人観光客(ゲスト)が、一般家庭(ホスト)で食卓を囲んで二〜三時間、交流する。同法人が、年間三千円の会費を払って登録したホストをゲストに紹介している。ホストは、食事の材料費としてゲスト一人当たり千五百円を受け取る。

 NPO法人は二〇一一年に設立。ホストは四十二都道府県で九百組が登録している。設立した年のゲストは約百八十人だったが、二〇一六年十月からの一年間では延べ千五百人以上が利用した。

 約四年半で四十三回の受け入れをした千葉県我孫子市の小川奈緒子さん(44)は「一緒に海苔(のり)巻きを巻いたり畑で野菜を収穫したり、普通のことを喜んでもらえる」と話す。同じゲストが二度やって来たり、ゲストの家を訪ねたりと交流が深まっているという。「言葉は要らないなと思う。楽しいです」と笑顔を見せた。

 同法人の楠めぐみ代表(35)は「宿泊はしないので気軽だし、『同じ釜の飯を食った仲』ということで対等の友人関係ができる」と言う。二〇二〇年東京五輪・パラリンピックを前に「ボランティアは敷居が高いが、何かしたい」と登録するケースが増えており、「観光だけでない触れ合いが生まれれば」と話す。

 地球市民賞は国際交流基金が、文化芸術や多文化共生、市民連携などさまざまな方法で地域レベルの国際交流を進める団体を顕彰する賞。一九八五年から昨年度までに百団体が選ばれた。副賞として二百万円が贈られる。この他の受賞団体は芝園団地自治会(埼玉県川口市)、黄金町エリアマネジメントセンター(横浜市)。

 

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