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「核兵器廃絶へ 日本も議論を」 多摩市でノーベル平和賞受賞報告会 

東京

2018年1月25日

写真を映しながら授賞式の盛り上がりを報告する川崎さん=多摩市で

 ノーベル平和賞を受賞した非政府組織「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)の川崎哲(あきら)さん(49)らを招いた授賞式の報告会が24日、多摩市の関戸公民館で開かれた。川崎さんは昨年12月のノルウェー・オスロでの式典を振り返り「受賞は始まり。核兵器廃絶に向け日本も議論を」と、参加した約100人の市民らに呼び掛けた。 (栗原淳)

 多摩市にある恵泉女学園大学講師の川崎さんは、ICAN国際運営委員として、核兵器禁止条約の締結で中心的な役割を果たした。

 市と同大が開いた報告会で、川崎さんは被爆者のサーロー節子さんのスピーチなどを紹介しながら「日本では七十年以上の核廃絶運動がある。原爆を二度と経験したくないという思いが、ICANに共有されていた」と強調。「被爆者とともに受賞したノーベル賞だ」と力説した。

 昨秋にICANの平和賞受賞が決まると、市と同大は共同で、被爆者の授賞式参加を支援するための募金活動を展開。約五百五十万円が集まり、日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の田中熙巳(てるみ)代表委員(85)らの渡航費などに充てられた。

 報告会には、田中さんも出席。被団協も平和賞の候補に挙がったことがあり、田中さんはICANに先を越されたことに複雑な思いを抱えたままオスロに入ったが、訪問先で「おめでとう」と祝福されて意識が変わったという。「授賞式の席もICANメンバーのすぐ後ろだった。私も受賞者の一人なのだと確信した」と感慨深く振り返った。

 

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