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次の100年へ 若手職員考える 八王子市が育成プロジェクト

東京

2018年1月18日

模造紙に付せんを貼りながら課題を検討する若手職員ら=八王子市役所で

 人口減少社会のまちづくりとは。昨年、市制100周年を迎えた八王子市が、次の100年に向けた若手職員の育成プロジェクトを始めた。目前の課題だけでなく、将来の課題を先取りした施策の提言につなげることを目指す。 (萩原誠)

 昨年十二月、八王子市役所で「人口減少社会へのものづくり企業の挑戦」と題した講演会が開かれた。

 外国人雇用などの取り組みが評価され、経済産業省のダイバーシティ経営企業百選に選ばれた「栄鋳造所」の鈴木隆史社長(43)がマイクを握った。若手職員に向かって「今の環境を嘆くより、未来に対して自分のやるべきことは何かを見つけてほしい」と呼び掛けた。

 鈴木さんは、外国人を雇用したところ社員の意識が変わり、八王子の町工場が海外へと飛躍していくまでの経験を話した。

 講演後、プロジェクトメンバーは四グループに分かれて協議。政策分野や地域、時間ごとに課題を書いた付せんを模造紙に貼り、対策を議論した。メンバーは「それぞれ異なる問題意識を知ることで、今後の自分の仕事にも役立つ」「一人では思い付かない課題が発見できた」と手応えを口にした。

 十九人のメンバーは、おおむね三十歳以下。昨年十一月からの研修では、人口減少時代の都市計画を研究する首都大学東京の饗庭(あいば)伸教授らの講演を聴いた。今後は他自治体の視察とグループディスカッション、発表会を予定している。

 八王子市民のうち、六十五歳以上が占める割合は、四〇年に35%程度まで増えると推計されている。都市戦略課長の立川寛之さん(47)は「人口減少と超高齢化社会、空き家の増加などかつて直面したことのない時代が目の前に迫っている。自治体としてどうあるべきか、どう対策を講ずべきか、自ら考える職員になってほしい」と話している。

 

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