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自動運転 乗り心地は AI操作、杉並で公道実験

東京

2018年1月12日

ハンドルから手を離しても大丈夫。自動運転中の運転席=杉並区で

 人が運転せずに乗用車を公道で走らせる「遠隔型自動運転システム」の実証実験が十一日、杉並区の井草森公園の周辺で行われた。万が一のトラブルに備えて運転席に人が乗ったが、人工知能(AI)がハンドル、アクセル、ブレーキを操作した。十二日も行い、走行データを収集する。 (山田雄之)

 実証実験は、自動運転システムを開発している測量技術会社「アイサンテクノロジー」(名古屋市)が、土地の所有者や境界を確認するための3D地図を作製していた杉並区に、地図データの提供を依頼した。東京大などの協力も得た。

 乗用車は、地図のデータを基に「横断歩道に動く物体が入ったら停止する」などと設定したAIを搭載。交通信号の色をカメラで認識し、レーダーで障害物などを確認しながら時速二十〜三十五キロで走行した。通行人が横断歩道を渡ろうとすると、ブレーキが踏まれた。

 自動運転は、AIに運転を任せる度合いで1〜5のレベルに分類される。今回の実験はレベル3に相当する。レベル3の実験は各地で行われ、アイサンテクノロジーは昨年十二月に愛知県幸田町で、運転席に人が乗らないレベル4の実験も行っている。

 加藤淳社長は「人通りが多い都内で実施できた意義は大きい」と話した。今年中に区内の荻窪駅周辺での実証実験も検討している。

 自動運転の自動車に試乗した田中良区長は「AIのブレーキは人間より踏み込みが強いものの、安心して乗れた」と述べた。

 

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