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「はれのひ」被害 八王子でも相談相次ぐ きょうから弁護士対応も

東京

2018年1月10日

「はれのひ」の被害者らからの電話を受ける相談員ら=八王子市で

 振り袖の販売・レンタル業者「はれのひ」(横浜市)が突然営業を取りやめた問題で、同社の店舗がある八王子市でも九日、消費者行政の窓口に新成人などから相談が相次いだ。家族からは悲痛な訴えも聞かれた。 (林朋実、萩原誠)

 同市消費生活センターには九日、電話で四十七件、来所で六件の相談が寄せられた。この日はセンターの入る建物の休館日で通常は電話のみの受け付けだが、「はれのひ」の被害に限り来所での相談に相談員らが対応。電話相談も受付時間を通常の午前九時〜午後四時半を、午前八時半〜午後七時に延長した。十日からは弁護士が午後一時〜七時にセンターで相談に応じる。時間延長や弁護士の相談は十三日まで続ける。

 大日向由紀子所長によると、相談者の契約額は平均三十万〜四十万円。今年の成人式だけでなく、来年、再来年の契約をした人もいた。「着付けのために自分の着物を預けていたのに戻ってこないという人や、成人式は来年だが、業者の勧めで前撮りをして料金約六万五千円を振り込んだのにアルバムがまだ手元に届かないという人もいた」という。

 センターでは相談者に▽契約書や領収書を取っておく▽クレジットカードやローンを利用した場合はカード会社や信販会社に申し出る▽警察に被害届を出す▽弁護士に相談する−といったアドバイスをした。

 市によると、八日の成人式は午前十時、午後零時半からの二回に分けて行い、対象者七千六百七十人のうち約三千五百人が参加。午前の式に出席予定で「はれのひ」の閉店で着付けができなかった新成人は午後の式に出席できるようにしたり、会場ホールの楽屋を着付け室として開放したりした。被害者数は把握できていないという。

◆「せっかくのお祝いがこんなことに」 長女の着物購入した女性

 八王子市のパート従業員の女性(49)は、高三の長女(18)が二年後の成人式で着る晴れ着を「はれのひ」で購入し、代金として三十五万円を支払った。

 「今年の夏に着物が届いて前撮りをするはずだった。昨日の昼にテレビのニュースで見て、慌てて別の部屋にいた娘を呼んだ。昨年の夏に一緒に選んだクリーム色の振り袖をとても気に入っていたので、成人式で着られないと分かり、かなりショックを受けていた」と声を落とした。

 長女は「私が晴れ着を欲しがったから被害に遭ってしまった」と自分を責めていたという。「そんなことはない」と落ち着かせたが、女性は「お金だけの問題ではない。せっかくのお祝いがこんなことになり、悲しみと怒りが込み上げてくる」と話した。

 

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