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新選組六番隊隊長・井上源三郎に注目集まる 来年1月に没後150年

東京

2017年12月20日

井上松五郎、源三郎兄弟の史料が展示された会場=日野市で

 日野市出身で、幕末に新選組六番隊の隊長を務めた井上源三郎(1829〜1868年)に注目が集まっている。来年1月は、新政府と旧幕府が衝突した鳥羽・伏見の戦いで源三郎が亡くなってから150年。この節目に日野市では、源三郎を中心に幕末と明治維新を振り返る企画展を開催中。武蔵野市では21〜23日、源三郎を主役にした新作劇が上演される。 (水谷孝司)

 五代目子孫で、二〇〇四年に井上源三郎資料館(日野市日野本町四)を開いた井上雅雄さん(63)は、源三郎に光が当たっていることに「もっと知ってほしいと資料館で説明してきたが、分かっていただけたと思う」と感慨を深めている。

 日野市神明四の市立新選組のふるさと歴史館で開かれているのは「新選組井上源三郎 八王子千人同心と新選組の幕末維新」。幕府直属の在郷武士団「八王子千人同心」として長州征伐に従軍した兄松五郎、源三郎の史料などを公開している。

 源三郎は、局長の近藤勇や副長土方歳三らの新選組幹部と比べると、記録が少ないこともあり、小説や映画などでは脇役となることが多い。しかし、歴史館館長の金野啓史さん(52)によると、隊士の多くは松五郎、源三郎兄弟の人脈で結び付けられ、後の新選組結成に大きな役割を果たした。松五郎の日記には「近藤が天狗(てんぐ)になった」と隊士が漏らした不満なども書かれ、内情を知る貴重な史料になっているという。

 会場では、松五郎の日記や源三郎の天然理心流の免許などを展示。来年二月十八日まで。月曜、二十九日〜一月三日は休館。入館料一般二百円。一月十三日、二月十日は井上雅雄さんの解説がある。問い合わせは歴史館=電042(583)5100。

 JR三鷹駅前の武蔵野芸術劇場(武蔵野市中町一)では二十一日、新作劇「新釈井上源三郎伝」の公演が始まる。時代劇などを制作する「相州雅屋」(川崎市高津区)代表・橘相模守(さがみのかみ)さんの作・演出。やはり兄弟に着目し、近藤らが頼りにする存在として描く。主演の源三郎役は米山雄太さん。近藤の養父・近藤周助役の神道明さん(67)は「今までの新選組のイメージを忘れ、新しい人間模様、兄弟愛を見てほしい」と話している。

 二十三日までの計五回公演。チケットは前売り三千六百円、当日三千八百円。問い合わせは相州雅屋の大畑郁さん=電090(1854)8216=へ。

 

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