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ハンセン病、理解深めて 参加型の企画展 東村山の資料館で26日まで

東京

2017年11月18日

横山万里子さん(左)のアドバイスを受け、手形を取る来場者ら=東村山市で

 ハンセン病を理解するきっかけにしてもらおうと、来場者の手形でアート作品をつくる参加型の企画展「じんけんのもり」が、東村山市青葉町4の国立ハンセン病資料館で開かれている。隣接する国立療養所多磨全生園の森をイメージし、手形をつないで天井からつるしたり、絵画に貼ったりして作品に仕上げる初の試みだ。 (服部展和)

 企画したのは、二〇二〇年東京パラリンピックで、障害があったり病気を患ったりした子どもたちとそれを支える人たちの手形によるアート作品の発表を目指す「ハンドスタンプアートプロジェクト」代表理事の横山万里子さん(37)=大田区=と、ハンセン病を題材にした作品を手掛ける美術家田川誠さん(35)=静岡県沼津市=ら。国の強制隔離政策で元患者が受けた差別と偏見、人権回復の取り組みなどを踏まえ、横山さん、田川さんらが協力した。

 横山さんは四年前、長男潤ノ助(じゅんのすけ)君=当時(5つ)=を病気で亡くしたのをきっかけに、都内の母親らと一四年から活動を始めた。十万人分の手形を集めるのが目標で、これまでに約二万人分が集まったという。

 田川さんは、元患者と周囲の人たちとの人間模様を描いた映画「あん」(一五年)に感銘を受け、作品テーマにハンセン病を取り入れた。昨年、都内で開かれたファッションショー「東京コレクション」で衣装を発表し、元患者がモデルとして出演。資料館で展覧会も開いた。

 会場で寄せられた手形は、田川さんの絵画作品(横約五・四メートル、縦約一・五メートル)などに貼り、アート作品に仕上げていく。近くの保育園の園児や保護者、多磨全生園の入所者らの手形も作品に含まれるという。横山さんらは「資料館などに何度も足を運んでこそ理解は深まる」と来場を呼び掛けている。

 企画展は二十六日まで(二十、二十四日は休館)。入場無料。十九日午後一時から、横山さんや田川さんらによるトークイベントがある。パラリンピックに向けた作品用の手形集めへの協力も同時に求めている。問い合わせは国立ハンセン病資料館=電042(396)2909=へ。

 

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