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エコ発電 児童が挑戦 太陽光や風力など利用 多摩の市立連光寺小

東京

2017年11月9日

連光寺小学校屋上の自作の風力発電機でバッテリーへの蓄電を試みる児童たち=多摩市で

 多摩市立連光寺小学校(連光寺三)の六年生たちが、太陽光や風力など再生可能エネルギーによる発電に挑戦している。蓄えた電気の利用にも意欲的で、発光ダイオード(LED)の文字を掲示する「光のメッセージ」を製作し、市内の野外イベントで披露した。(栗原淳)

 多摩川河川敷の一ノ宮公園で四日にあった映画上映イベント「せいせき野外映画」の会場。夕暮れの土手に「エコはミライをテラス」と白く光る文字が浮かび上がった。

 LEDチップを等間隔に並べた「テープLED」を縦四十センチ、横百八十センチのパネルに貼って文字にした六年生の力作。電源は、同小の校舎屋上に置いた小型の太陽光パネル、ペットボトル製の風車を回す小型風力発電機で蓄電したバッテリーを持ち込んだ。

 バッテリーがフル充電になるには、条件にもよるが風力発電機なら半日、太陽光なら三時間ほどかかるという。杉山源宙(もとひろ)さん(12)は「風が弱いと回らない。逆に強いと風車が壊れてしまうので難しい」と話した。

 同市立の全小学校は、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の推進する「持続可能な開発のための教育」(ESD)を取り入れている。ESDは、次世代にわたって地球で暮らすために環境や経済などの問題を考え、解決することが主眼とされる。連光寺小のESDは、三年生で身近な自然環境を知ることから始め、多摩川での観察や裏山の森林学習を経験するなど体系的に学んでいるという。

 六年生の二学期からのテーマは、電気を「使う」こと。地元開催の野外映画上映会は、家庭用電源から充電できるPHV(プラグインハイブリッド車)のバッテリーで電力をまかなうエコ志向で運営された。児童たちにとって、学習の成果を発表する好機となったようだ。

 棚橋乾校長(62)は「発電はできたけれど、生活で利用するにはどうすればいいか。発電機の耐久性などさまざまな課題に悩みながら、再生可能エネルギーの普及について考えるきっかけになれば」と期待する。

 

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