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なくそう女性への暴力 原宿でシンポ 支援団体が意見交換

東京

2017年11月8日

支援の現場の実態を語る橘さん(右)と藤原さん(左)=渋谷区で

 女性への暴力根絶を考えるシンポジウムが七日、渋谷区のラフォーレミュージアム原宿であった。性暴力などを受けながら相談できずにいる十代、二十代への支援を続ける区内の団体の二人が意見を交わした。

 虐待などで安心して過ごせる居場所のない少女に寄り添うNPO法人BONDプロジェクトの橘ジュン代表は、「『生まれてこなければ良かったのに』と親に言われ続け自己肯定感が低く、悩んでも『相談なんかしちゃいけない』と思っている少女も多い」と、話をしてもらうまでに時間がかかる実態を伝えた。

 「死にたい」と言う少女たちに接してきた経験から、神奈川県座間市のアパートで九人の遺体が見つかった事件に触れ、「被害者は死にたい気持ちに共感できる人を探していたのではと思う。『一緒に死のう』は絶対に駄目だが、安心して『死にたい』と言える場所が必要では。危ない場所でしか言えていないのだから」と指摘した。

 アダルトビデオ(AV)への出演を強要されるなどの性的搾取の相談を受け付けるNPO法人人身取引被害者サポートセンターライトハウスの藤原志帆子代表は、「モデルの仕事とうそを言われ、裸の写真を撮られてAV出演をさせられる。何本も出るのは自分の意思では、と思われるかもしれないが、考える間もなく家の前まで迎えが来る。性産業での暴力を許している社会の背景もある」と、法規制の必要性を訴えた。

 女性への暴力根絶を目指す「パープルリボン運動」の実施期間(十二〜二十五日)を前に区が開いた。 (神谷円香)

 

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