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働く姿と谷根千を娘に 「流しのかばん店」山内さん 子連れで再開 

東京

2017年11月5日

娘を抱っこし、展示・販売するかばんを手にする山内麻衣さん=江東区で

 谷根千(やねせん)(台東区谷中、文京区根津、千駄木)の「流しのかばん店」が、かばん作りを再開した。出産で休んでいた「かばんやえいえもん」の山内麻衣さん(38)=江東区=だ。新作などの販売会を7日から、文京区の「喫茶・ギャラリーりんごや」(根津2)で開く。生後6カ月の長女も一緒だ。 (中村真暁)

 大学は理系だった山内さんは二〇〇八年、「本当にやりたいのは物づくりだ」と谷根千を中心に行商を始めた。故郷の滋賀県高島市産の帆布を使ってトートバッグやペンケースを自作。自転車に乗せ、道行く人との会話を楽しみながら売り歩いた。地元の「ええもん(良いもの)」を知ってほしいと、「かばんやえいえもん」と名乗った。

 一四年二月に千駄木でアトリエ兼店舗もオープンしたが、出産のため今年二月に閉店していた。

 五月に出産を終え、育児の合間を縫って八月ごろから少しずつ作業を再開。行商していたときに軒先を借りるなど世話になったお店にあいさつして回った。

 「立派な赤ちゃんが生まれたね」「お店で働くときは、赤ちゃんをあやしてあげるね」。温かい言葉をたくさんかけられたという。

 「すごくうれしかった。親戚のおじさん、おばさんのような、良い意味でおせっかいな下町の人々が好き」と山内さん。今後も年二回ほど、お客さんと対面できる場で販売を続ける。いずれは行商にも出て、再び店も持ちたいと願う。「物づくりや商売をする私の姿や、人との関わりを娘に見てもらいたい。仕事は長く続けたいから無理しない程度に」とほほ笑む。

 販売会は十二日まで。ショルダーバッグや手提げかばんなど、新作を含めた十六種を展示販売、新規のオーダーも受け付ける。行商で使っていた自転車も展示する。正午〜午後七時(最終日は午後五時)まで。

 

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