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街の未来巡り舌戦 葛飾区長選 予定2氏が公開討論

東京

2017年11月4日

街づくりの課題について議論する青木克徳さん(右)と木原敬一さん=葛飾区で

 葛飾区長選告示を二日後に控えた三日、立候補予定の現職青木克徳さん(68)と新人の木原敬一さん(64)の公開討論会が区内であった。再開発予定の京成立石駅北口地区への庁舎移転・建て替え計画では、「推進」の青木さんと「見直し」の木原さんが、街づくりを巡って早くも舌戦を交わした。(飯田克志)

 現在の区庁舎は一九六二年建設の本庁舎(四階建て)と議会棟(三階建て)、七八年建設の新館(七階建て)で構成。一方、北口地区は二・二ヘクタールで、住宅約六百戸などの入る三十六階建てと十三階建てのビル二棟が建てられる計画。「呑んべ横丁」などで知られる下町・立石が一新される。

 区は、庁舎の老朽化や災害に対応する防災拠点の機能の面などから、建て替えの検討を重ねてきた。利用者の利便性やにぎわいづくりなどから、十三階建てビルを庁舎の移転先候補に決め、二〇二三年度の移転を目指している。

 討論会は東京青年会議所の主催。庁舎建て替えは、移転後の現庁舎跡地の活用がテーマとされた。

 木原さんは「本庁舎や議会棟は耐震補強をしており、崩れることはありえない。区庁舎より古い小中学校の建て替えこそ、やるべきだ」と主張した。

 青木さんは「本館は壊し、新館は使えるだけ使う。跡地は新しい施設の用地などとして活用したい」と述べ、木原さんに直接反論しなかった。区は現庁舎について、防災拠点となる区庁舎に求められる耐震性を満たしておらず、建て替えが必要という認識だ。

 討論ではこのほか、子育て支援策や自転車マナー、葛飾区を南北に縦断するJR東日本の貨物専用線「新金(しんきん)線」の旅客化などについても意見を交わした。

◆あす告示 現新一騎打ちの公算

 任期満了に伴う葛飾区長選と区議選(定数四〇)が五日告示される。区長選はいずれも無所属で、三期目を目指す現職の青木克徳さん(68)=自民、公明、民進推薦=と、新人で住民団体「葛飾区庁舎建替え反対実行委員会」事務局長の木原敬一さん(64)=共産支持=の二人が立候補を表明。再開発が予定されている京成立石駅北口地区への庁舎移転・建て替え計画、子育てや高齢者の支援などが争点になりそうだ。

 青木さんは、保育所や特別養護老人ホームの整備など二期目の施策をさらに前進させると強い意欲をみせる。木原さんは、小中学校の建て替えを優先するなど庁舎建て替え計画の見直しを前面に掲げる。

 区議選は現在の定数四〇になった二〇〇五年以降、最多となる五十九人が立候補を準備。都内の区議選では初挑戦となる都民ファーストの会からは五人が出馬の見込み。

 ともに十二日投票、翌十三日開票。十月二十二日現在の有権者数は三十七万六千八百三十六人(男十八万七千八百四十三人、女十八万八千九百九十三人)。(飯田克志)

 

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