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多摩川土手「つどいの木」守りたい 移植と維持費ネットで募る

東京

2017年11月2日

「つどいの木」で木登りしたりロープにぶら下がったりして遊ぶ小学生=多摩市で(こどもリビング提供)

 多摩市の学童保育施設で、多摩川の土手の木を守ろうという活動が進んでいる。施設の庭の前まで枝を広げ、子どもたちに格好の遊び場を提供していた木が、区画整理事業で伐採されてしまうことになったためだ。施設の敷地内に移植しようと、インターネットで資金を募る「クラウドファンディング」で協力を呼びかけている。 (栗原淳)

 「どこから見てもきれいな丸い形。派手な花を付けるわけではないけれど、地域のみんながこの木に集まってくる」。同市一之宮二の「こどもリビング」管理責任者の田中鉄太郎さん(45)は、青く茂る木を仰いで目を細めた。樹齢五十年ほどの二本のエノキが、寄り添うように立っている。

 こどもリビングは学童保育事業とカフェを融合した事業所。小学生がランドセルを置いて木に登ったりぶら下がったり。母親たちは、庭で遊ぶ子を見守りながらカフェでくつろぐ。夏は土手を散策していたシニア世代が木陰に座って涼む。いつしか「つどいの木」と呼ばれるようになった。

 だが、周辺の区画整理で土手に道路が通ることになり、河川を管理する国の所有である木は伐採対象に。田中さんは「地域コミュニティーのシンボルツリーを残したい」と移植への挑戦を決め、インターネットで資金を募ることにした。

 現在地から移植先の敷地の一角までは数メートルだが、この間は溝を掘って木をクレーンでつり、スライドさせる大がかりな作業になる。造園業者に趣旨を説明して説得し、十二日に移植を予定することになった。

 クラウドファンディングのサイト「Readyfor」で計画を公表。十一月中に二百五十万円を募るのが目標で、周辺住民らの賛同で既に九割集まった。移植費とその後の維持費に充てる。「自然の中で子どもたちが育つ場を守り、命の大切さを知ってもらう取り組みの意義に賛同いただければ」と田中さんは話す。問い合わせは、こどもリビング=電042(400)6461=へ。

 

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