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スマホ活用して世田谷で生活習慣病対策 血圧、血糖値など自動記録

東京

2017年10月28日

自ら血圧を測ってスマホに送信する菅沼信也医師=世田谷区で

 スマートフォンを使った生活習慣病対策が、世田谷区で始まった。地域の医院と携帯電話ショップの連携による試みで、都内では初めて。血圧や血糖値などが自動的に記録され、スマホが苦手な高齢者も利用しやすいという。 (吉田薫)

 今年からシステムを導入した同区南烏山の腎内科クリニック世田谷では、菅沼信也院長(46)が、自分で血圧を測定し、スマホに送る仕組みを実演してみせた。

 「これまでのように手帳に書き込む必要がありません。血圧計から、自分のスマホにデータが自動送信されます。来院する時にメモを忘れても、こちらでデータが確認できるから大丈夫。長期間の変動を観察し、治療方針を立てられます」と話す。

 血糖値や体重、運動量、食事、薬の投与状況なども記録できる。「糖尿病の場合、透析をしなくてもすむ期間を長く保つためには、血圧を低く抑えることが重要。データの急変や空白で、こちらが異変に気付くこともあります」と菅沼さんは言う。

 スマホに入れるアプリは、IT企業のウェルビー(中央区)が開発した「マイカルテ」。ブルートゥースという通信方式で、測定機器とスマホを結ぶ。利用は無料だが、通信に対応する血圧計などを買うか借りる必要がある。

 携帯ショップの役割は、スマホに不案内な利用者に、使い方を教えること。ショップ側には、高齢者の顧客を増やすメリットがある。現在は千歳烏山、三軒茶屋、駒沢大学の各駅前で、ソフトバンクの店と近隣の医院が連携している。今後、区内各地に広がる見込みだ。

 世田谷区医師会内科医会の神津仁会長は「データの共有が簡単にできるのがいいところだ。これからの高齢者は団塊の世代で、スマホの操作に慣れている。自己管理の助けになるのでは」と話している。

 

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