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昭和への郷愁誘う「水彩画」 青梅市立美術館で谷内六郎さん作品展

東京

2017年10月28日

週刊新潮の表紙を飾った作品が並ぶ会場=青梅市立美術館で

 雑誌「週刊新潮」の表紙絵を描き続けた画家の故・谷内(たにうち)六郎さん(一九二一〜八一年)の作品展が、青梅市立美術館で開かれている。昭和を感じさせる叙情的な水彩画に、訪れた人たちが「懐かしい」と見入っている。 (林朋実)

 谷内さんは五六年に同誌が創刊してから毎号の表紙を担当。亡くなるまで二十六年間にわたり、千三百枚以上を描き上げた。会場には表紙絵の原画と、谷内さんが手掛けた絵本「海と風船」の原画など七十九点が並ぶ。

 浴衣姿で縁台に腰掛けてかき氷を食べる少女や、年の瀬に障子を張り替える女性、道路に落書きして遊ぶ子どもたちなどが素朴なタッチで描かれ、郷愁を誘う。団地の子どもやスーパーマーケットを描いた作品もあり、町が都市化していく様子も描き留められている。

 池袋の西武百貨店で公開制作された「里の秋」は四枚組で縦二百三十二センチ×横七百三十八センチの大作。のどかな里の光景の中に、お地蔵さんや子どもなど、谷内さんが好んだモチーフがちりばめられている。

 学芸員の田島奈都子さんは「普段の企画展には女性客が多いが、今回は男性も多い。皆さん『通勤電車で読んでいた』『昔は確かにこういう遊びをしていた』など、思い出話をしながら見ています」と話した。

 月曜休館で十一月五日まで。入館料五百円(小中学生百円)。問い合わせは同館=電0428(24)1195=へ。

 

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