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江戸料理店 落語会40年浅草・「櫻田」 日本橋劇場記念の高座 25日

東京

2017年10月21日

過去のネタ帳を手に、落語会への思いを語る桜田さん=台東区雷門の江戸料理店「櫻田」で

 台東区雷門の江戸料理店「櫻田(さくらだ)」で落語会が始まって、今月で四十周年の節目を迎えた。真打ち手前の二つ目が主に出演、現在の大看板たちが、店の隅にいろりのふたで設けた浅草の高座で腕を磨いてきた。二十五日に日本橋劇場(中央区日本橋蛎殻町)で、歴代のレギュラー出演者が顔をそろえる記念落語会「櫻田まつり」が店主催で開かれる。

  (井上幸一)

 店主の桜田勝彦さん(72)によると、「櫻田落語会」の第一回は店がオープンした年の一九七七年十月。当時二つ目だった柳家小里(り)んさん、春風亭小朝さんの二人会だった。店の近所に住む小里んさんを友人に紹介され、近くの浅草橋で勉強会を開いていた小朝さんにも声をかけた。

 「昔のことなので、初回の演目は覚えていない。ごく最初のころのネタ帳はどこかにいってしまった。その後はあるんだけれど…。こんなに続くなら大切にとっておくんだった」と、桜田さんは笑う。

 以来、「真打六歌仙」と銘打って真打ちが高座を務める期間もあったが、二つ目の勉強会を基本に開催してきた。落語協会会長の柳亭市馬さん、人気者の柳家喬太郎さん、柳家三三(さんざ)さん、桃月庵白酒(とうげつあんはくしゅ)さんらが、真打ちになる前の数年間、二十五人ほどの前で二カ月に一回、定期的に口演してきた。

 現在は、二つ目の春風亭正太郎さん、古今亭志ん吉さんの二人会を奇数月の第三土曜日に開いている。食事の後に、口演があり、その後、飲み放題付きで料理を提供する(十一月は休演、五千円)。

 会を立ち上げる際、「もうからないよ。三年続ける覚悟がなければ」と小里んさんに助言された桜田さん。その言葉通り落語会は黒字にはならないが、四十年続けてきたのは「落語家さんの人柄の良さ、礼儀正しさにひかれたから」という。巣立っていった落語家の活躍が何よりもうれしいといい、浅草演芸ホールでトリを取る際には必ず楽屋に差し入れをする。

 三十五年、会に通い続ける常連さんも。「五十年続けられるよう、まだまだ元気に頑張りたい」。桜田さんは、先を見据える。

     ◇

 「櫻田まつり」は、午後六時半開演。一階席四千円、二階席三千八百円。出演は、柳家さん八さん、古今亭志ん橋さん、小里んさん、喬太郎さん、白酒さん、三遊亭歌奴さん、志ん吉さん。チケット予約・問い合わせは、オフィスマツバ=電050(3497)5500=へ。

 

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