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<衆院選>固まる構図、各党の声追う

東京

2017年10月6日

 衆院選は十日の公示に向けて、都内でもほぼ構図が固まってきた。先月二十八日の解散から、民進党の「希望の党」への事実上の合流決定、立憲民主党の誕生−。目まぐるしく情勢が変わる中、各選挙区の立候補予定者らの発言を追った。

■希望 「改革保守で」

 小池百合子知事が率いる希望の党。解散翌日の二十九日、民進をいち早く離党し党創立メンバーとなった21区の前職長島昭久さんは取材に「小池さんの改革保守の考えは私と近い。単なる揚げ足取りや政権批判ばかりではだめだと自戒して臨む」と説明した。

 他県からの「移転」組では、静岡4区から東京16区に移る旧民主党の元職田村謙治さんが四日の取材に「前職や元職は、太刀打ちできないほど強くない。街頭活動で名前を覚えてもらうしかない」。24区で出馬の元大阪府寝屋川市議の新人吉羽美華さんも「真っ白な状態だからこそ有権者とフェアにお付き合いができる」と四日の会見で話した。

■立憲民主 「多様な価値」

 路線の違いから別の道を歩む立憲民主党。「あるべき社会像を目指すため決意した。私がこだわるのは多様な価値を認め合っていくことだ」とは、党代表代行に就いた7区の前職長妻昭さん。同党への合流を表明した二日に語った。

 1区の旧民主党元代表の元職海江田万里さんも「私は民主中道の考え方。大きなかたまりでやるにはある程度の幅が必要だ」とし、三日には19区の元職末松義規さんも「小池さんのやり方は『笑顔のファシズム』のイメージだ」と参加の動機を話した。

 民進党から出馬予定だった新人たちも希望の党には手厳しい発言が。13区の新人北條智彦さんは二日、「希望の党は踏み絵を踏ませて選別、排除した。絶望の党にしか見えない」。11区の新人前田順一郎さんも同日、「小池さんの『寛容な保守』にひかれたが、今起きていることは疑問を感じる」とした。

 菅直人元首相や手塚仁雄元首相補佐官らも参加を表明している。

■自民・公明 「安定が重要」

 野党側の日替わりニュースに隠れがちとなった自民、公明両党。「政治で一番重要なのは安定だ。今日はこうだが明日は違う、ではみなさんが不安になる」と三日に街頭で訴えたのは、13区で出馬する元環境相の前職鴨下一郎さん。選挙区によっては野党同士のつぶし合いに楽観論も出るが、気を引き締めた。

 公明として都内で唯一、小選挙区から立候補予定の12区の前職太田昭宏さんは二日、安倍晋三首相と山口那津男党代表と並んでの演説会場で「北朝鮮の脅威、少子高齢化の大変な時代。乗り切るにはこれまでかじ取りをしてきた自公政権しかない」とアピールした。

■共産・社民 「野党共闘を」

 21区は、社民党新人の小糸健介さんに共産党が支援する形でまとまった。四日の会見で社民党都連は「保守の政党で国会が占められたらどうするのか」と危機感を訴え、小糸さんは「野党共闘候補として戦いたい」と決意。立候補を取り下げる田川豊さんは「市民による市民のための政府をつくる戦い。一緒に頑張りたい」と応じた。

 共産党は立憲民主党と競合する選挙区でも一本化を調整している。

 

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