XMenu

コウノトリ「ひかる」16日間滞在 千葉・野田から小山の渡良瀬遊水地へ

栃木

2017年10月6日

上空を優雅に飛ぶコウノトリのひかる=8月19日、小山市で(同市提供)

 千葉県野田市で放鳥された国の特別天然記念物のコウノトリが今年8〜9月、ラムサール条約に登録されている小山市の渡良瀬遊水地に計16日間滞在したことが市や地元住民らの観察で分かった。昨年の2日間を大きく上回った。市はコウノトリの野生復帰を支援しており、担当者は「定住してもらえるよう、餌が豊富に得られる環境を整えていきたい」と話している。 (小川直人)

 市渡良瀬遊水地ラムサール推進課によると、飛来したコウノトリは繁殖・試験放鳥に取り組む野田市から昨年六月に放たれた雄の「ひかる」。八月八日に飛来が確認され、間もなく鹿沼市の水田地帯に移動。同十七日に遊水地に戻り、二十九日まで滞在した。九月三〜四日にも飛来が確認され、その後は姿が見えなくなった。

 野田市が公開している衛星利用測位システム(GPS)の情報によると、県内を離れてからは静岡、愛知県内などに滞在しているという。

 遊水地でひかるは第二調節池の掘削池や周囲の休耕田などで餌を取っていた。滞在中、陸上で野生のキツネに襲われそうになる場面が目撃され、その後は近くの排水機場の屋上など高い場所で羽を休めることが多くなったという。

 昨年は別のコウノトリが十月に二日間だけ飛来していた。今年は排水機場近くの休耕田で餌となるカエルやバッタが多く確認されており、長期の滞在につながったとみられる。

 コウノトリはつがいになると巣を作って定着するとされる。市の担当者は「静岡や愛知でパートナーを見つけて、遊水地に戻ってきてほしい」と期待している。

 

この記事を印刷する