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大坂、最強の頂点 緩急使い分け、的を絞らせず

スポーツ

2018年9月10日 夕刊

 好調だったサーブで最後はセリーナのラケットをはじき、ついに四大大会で日本勢初の頂点に立った。大坂が自分のプレーに徹し、夢見た決勝の舞台で憧れのスター選手に打ち勝った。ネット付近で抱き合うと涙があふれ「いろんな感情がこみ上げてきた」と喜びに浸った。

 圧倒的なアウェーの雰囲気で始まった大一番。大坂は落ちついていた。「セリーナはスロースターター。出だしは積極的にいく。走らないといけない覚悟はできていた」と動いて返球を続け、出産後で体力に不安を抱える相手の打ち急ぐミスを誘った。

 第1セットで最初にブレークした直後の第4ゲーム。「いいリターンが来るのでサーブが一番大事だと思っていた」と、第1サーブに時速30キロもの差をつけて相手の体勢を崩した。セットポイントでは188キロのサーブを体の正面に打ち込んでよろけさせ、広角、緩急を使い分けて的を絞らせなかった。

 第2セットではいらだつセリーナが暴言などで警告を3度も受け、4−3で迎えた第8ゲームをプレーせずにものにした。場内からブーイングも起きたが「どんな状況でもカムバックしてくるから、自分のことに集中していた」と反撃の機会を与えなかった。

 日本勢の四大大会挑戦は、1916年に熊谷一弥(いちや)らが前身の全米選手権に初出場してから1世紀以上。4年前には初めて決勝に進んだ錦織圭(日清食品)が涙をのんだ。新たな歴史をつくった日本のエースはまだ20歳。「一歩ずつ進んでいきたい」と話し、高々と優勝杯を掲げた。 (共同)

 

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